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情報セキュリティマネジメント(6)

インシデント対応

セキュリティインシデントとは、事業運営に影響を与えたり、情報セキュリティを脅かしたりする事件や事故のことをいう。このセキュリティインシデントが発生した場合の報告・連絡体制が明確になっており、関係する全員に徹底されていることが重要

ISMSの要求事項


インシデント対応の流れ

平時におけるインシデント対応の準備

セキュリティポリシ等の中で明記
平時に行われていなければならないこと

インシデント対応を行う際には前提となる平時に行われていなければならないがある

技術的手段の準備

インシデントの検知

情報セキュリティインシデントに対応する

インシデント対応手順の確認

定められたインシデント対応手順を確認し、作業もれや混乱がないようにする

緊急時対応計画の流れ

暫定的対応と本格的対応

暫定的対応として行うべきことと、本格的対応として行うべきことの内容は異なる

暫定的対応

ネットワーク接続の切断、サービスの停止は、ビジネスの観点から抵抗がある作業だが、上級経営管理者には、サービスを停止する必要がある場合もあることを事前に認識しておいてもらい、迅速な承認を得ることができるようにしておく必要がある

本格的対応

攻撃者にシステム特権を奪われてしまったときには、原則としてクリーンなシステムから再構築する必要がある。今日のコンピュータシステムは、複雑なシステムであり、悪意あるプログラムをしかけられていないことを検出し、それが存在しないことを保証することは不可能に近く、再度、クリーンなシステムを再構築するしかない

オペレーティングシステムの再インストール

信頼できるメディアからクリーンなシステムとアプリケーションを再インストールします

修正プログラムの適用

利用しているシステムについて修正プログラムが提供されている場合、それらを適用します。以前のシステムに適用していたとしても、システムを以前と同じメディアから再インストールしたのであれば修正は適用されていませんので、再度適用しなおす必要があります
しばしば、修正プログラムの適用は、アプリケーションとの相性等の不具合を生じることがあります。また、バージョンアップされたシステムを、いきなり本番のインターネットサーバーで試すのは失敗する可能性があります。本番サーバと同等の実験環境においてパッチの適用や、新しいバージョンのシステムを試すことが望ましいといえます

復旧

設定ファイルの情報やデータをバックアップから復旧します。バックアップが採られていない場合、これらを復旧できません

改善

 

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